あっちはヨガで こっちはヨーガ

【みんな検索に苦戦していた?】
「ところで、どうして東京ヨーガセンターにいらしたんですか?」
「なんかホットヨガとか普通のヨガスタジオじゃないのを探していて、色々検索していてやっと見つけて、来てみました。」
最近、体験レッスンに来てくれた人に尋ねてみると、ほとんどの方がこのように答える。
そこで、久々にGoogleで「ヨガ」と検索してみた。
するとホットヨガ、ヨガスタジオ、滝クリベビーヨガ、などなど、皆さんの言っている普通のヨガスタジオとよくわからないニュースが並んでいる。
そして、「ヨーガ」で検索をかけてみる、、、
今度は感じが変わり、何度か見聞きした老舗のヨーガ教室さんの名前の中、3番目くらいに東京ヨーガセンターが上がってくる。
ん?これは、、、??
次に「東京 ヨガ」で検索してみる。すると、東京の人気のヨガスタジオ10選とか、東京ヨガウェアショップとかの広告とホットヨガスタジオが上がってくる。下がってみても東京ヨーガセンターは出てこない…。
そうなると「東京 ヨーガ」でやってみる。すると見事に1番上に“東京ヨーガセンター”、2番目に“東京ヨーガセンターFacebook”と連続の大本命!
でもコレって自慢でも何でもなくて、ヨーガをヨガと検索している時点で東京ヨーガセンターに辿り着けないという事が起きてしまっていると考えると、あまり良い状況ではないよな?

【ヨガじゃなくてヨーガらしいよ】
以前は、僕たちもヨーガをヨガと認識していた。しかし、6年前くらいにサンスクリット語は長母音と短母音をハッキリさせることがとても大切だという話を聞いた。
特にサンスクリット語に詳しいわけではないけど、サンスクリット語のカタカナ表記は難しいとされていて、eは必ず「エー」と発音し、oは必ず「オー」と発音するのが“決まり”だそうだ。
なので、正確にはヨーガとなる。
例えに無理があるかもしれないが、「おばちゃん」年齢の女性に「おばあちゃん」と言ってしまう以上の違いがあるのかもしれない。
そんなこんなで、ヨガはヨガじゃなくてヨーガいらしいよ!ということになり、それから東京ヨーガセンターでは、しつこくヨーガと記述し続けている。

【検索エンジンの区別が先行してる】
しかし、3年前くらいには「東京 ヨガ」で検索すると、東京ヨーガセンターは比較的上位に上がっていた。
しかし先程の簡易調査によると、今のGoogle検索では完全に「ヨーガ」のカテゴリーに振り分けられていて、検索エンジンの精度が上がっているな!などと感心している場合ではない。
東京ヨーガセンターはGoogle検索上、ヨガでは無くてヨーガになったという点は良いとしても、誰かが東京ヨーガセンターを深層的に求めていても、ヨガと検索していている以上あんなヨガやこんなヨガしか知ることしかできない。ということになる。
あっちのヨガはヨガでこっちのヨーガはヨーガだと、検索エンジンはハッキリと区別している。しかしまさか「ヨ」と「ガ」の間に「ー」を入れるだけで、見れる情報が変わるなんて誰も思わない。
そして、実際に多くの人々にとってヨガとヨーガの区別がない。それが問題だ。
あっちのヨガしか見つけられない人達にこのメッセージは届くのか?
ヨーガを探しているのに、ヨーガではないヨガしか検索できない人がどれだけいるのか?
さて、、、。

【あっちとこっちの境界線】
ここまでヨガとヨーガを僕なりに使い分けているが、その「ー」一本の境界線を一応定義している。
僕自身あっちのヨガ経験は無いので、特にあっちのヨガを否定する気はない。しかしあっちのヨガがヨーガと記述し始めると、またややこしくなるので、せっかくだから「ヨガ・ヨーガ、カタカナ表記問題」を逆手に取って、内容の仕分けをしてみるのもいいんじゃないかと思う。
僕の勝手な定義としては、パタンジャリのアシュタンガヨーガの実践の下、瞑想を目的に行なっているヨーガはヨーガで、アーサナと称してポーズをキメまくるナントカヨガはそのままヨガとして区別している。どうだろうか?
とりあえず、みんなのよく言う「巷のヨガ」と「ヨーガ」は別物で、コレを読んだ人は“検索エンジン上の”ヨガとヨーガが区別されていることを知ったと思うので、瞑想を目的にするヨーガはヨーガと書くなり、ポーズをキメまくるヨガはヨガのまま使い分けて欲しいなと思う次第です。
地味なメッセージですが、人々の認識が変わってヨガとヨーガの住み分けが叶ったら、みんなにとって便利だと思う。
おわり/さとう