お坊さんとお寺をめぐる秩父巡礼ツアー【夏編】

お寺でお経をあげ、参拝すること そこに何の意味があるのか?
それはひとつに日常でたまった心の垢、 体のこわばりを落とすデトックスにもなり、 日常で1回つくられたパーソナリティを解除し、 調えていく作用があるといいます。
それにくわえ、 先祖と自然環境への感謝と敬意がこめられ、 それは自分が大切に生きることにも繋がる。
やるまではわかりませんでしたが、 実際に巡礼ツアーをやってみると少なからずそれを体感できます。
お坊さんとお寺をめぐる仏教巡礼ツアー第2段は〝秩父〟 34カ所観音霊場を夏と秋にわけてまわります。
今回の夏編は、14カ所の巡礼。 そしてGWにおこなった鎌倉巡礼編より、 さらに伝統的な作法にのっとっての巡礼になりました。
鎌倉は人気観光地でもあるからか、 どことなく華やかさを感じましたが 秩父はもっと自然環境と一体化したような、 飾らない美しさ、荒々しさ、生々しさ、 伝統の深さのようなものをビシビシ感じました。







「秩父巡礼の紹介」 (秩父三十四所観音霊場HPより引用)
秩父札所三十四ヶ所観音霊場は文暦元年(1234年)開創とされ、
江戸時代に入ってからは多くの江戸庶民の信仰巡礼の聖地として賑いをみせました。今日もその当時の趣きを残しつつ、秩父市・横瀬町・小鹿野町・皆野町に点在し、西国三十三ヶ所、坂東三十三ヶ所とともに日本百番観音に数えられています。自然を大いに感じていただき、観音様とのご縁をお結びください。
全国の札所めぐりの中でも、秩父には大きな特徴があると案内人は話す。 「ひとつは、古い道標をたよりに江戸時代の巡礼古道をほぼ全行程でたどれること。
山に囲まれて開発を免れたので江戸時代の建物や古道がよく保たれています。 それから34ヵ所なのも秩父だけです」。
観音霊場は33ヵ所が多いが、西国三十三観音霊場、板東三十三観音霊場と併せて100観音になるように、室町時代にはすでに秩父は34に定められていた。
西国の札所では公家の保護などがあったのに対し、秩父の札所は一貫して里人が守ってきたのも特徴だ。無人の寺の納経所では、今も昼間は住民が交代で巡礼者を迎える。